nOnのなんでも情報館Blog

市販のDVDは、コピーコントロール（CGMS、マクロビジョン）とアクセスコントロール（CSS）という2種類の技術で保護されています。これに対して法律はというと、著作権法と不正競争防止法があって、著作権法がコピーコントロールだけを、不正競争防止法はコピーコントロールとアクセスコントロールの両方を対象にしてています。市販のDVDをパソコンでコピーするときに問題になるのはアクセスコントロール（CSS）で、自分が所有するDVD（レンタルはダメ）の私的範囲でのバックアップは著作権法の対象外なので違法にはなりません。

ってことで、つるる短小さんのリクエストにお答えして、DVDのバックアップについての情報です。

DVDのバックアップは次の3段階に分かれます。
1.リッピング
2.エンコード
3.ライティング

これらの作業は全てフリーソフトで実現でき、1～2の代表的なソフトとしてはDVD Shrinkがあります。リッピングを行いながらエンコードを行うため、僅か1時間程度で1～2の工程が完了します。また操作も直感的で分かりやすく、これでFree？！と思うくらいすばらしいソフトです。あとはB's Recorder GOLDやWinCDRなんかのライティングソフトを使ってDVDに書き込むだけですが、こういうライティングソフトは普通Freeじゃないですよね。でもFreeソフトだけでもライティングは行えます。その方法は次の通りです。

(1) ISOイメージファイルへの変換
・InfoEditとImgToolの2つのソフトを準備
・InfoEditを起動してDiscImageボタンをクリック*1*2
・ImageCreation画面（これはImgToolの機能）のCreateImageボタンをクリック
・DVDImage画面でDrive/File/Volumeを設定し、CreateDiskImageをチェック
・約10分(?)でイメージファイル（***.img）の出来上がり
(2) イメージファイルの書き込み
・DVD Decrypterを準備
・DVD Decrypterを起動し、ISO書き込みモードを選択
・イメージファイルと出力先を指定し、書き込みボタンをクリック
・約30分(?)で書き込み完了

俺は最初WinCDRで書き込みをしてましたが、何度かDVDプレーヤで再生できないDVDができることがあって、それからはこのFreeソフトの方法を使ってます。

まれにDVD Shrinkでリッピングできないことがありますが、そんなときはDVD DecrypterのFileモードやSmartRipperを使ってみて下さい。実は今までほとんどDVD Shrinkでリッピングできてるのでこの2つのソフトの詳しい使い方は分かりません。(^^;
DVD Shrinkの最新バージョン(Ver.3.2?)では、ISOイメージの作成までを自動でやってくれます（ImgToolのインストール要）ので、ほんとに便利ですよ。

ただDVD Shrink、DVD Decrypterは開発が終了してるらしく、新しいドライブやメディアでは使えない可能性もあります。でもご安心下さい既に後継ソフトがあるみたいです。
1.リッピング：DVDFab Decrypter
2.エンコード：ShrinkTo5 GUI
3.ライティング：ImgBurn

これらのソフトは既に入手済みですが、まだ試してないので保証はできませんけどネ。(^^;
ここで紹介したソフトはB's Recorder GOLDとWinCDR以外全てFreeソフト（のはず）です。ソフトの入手と使用は個人の責任と判断で行うようにして下さいネ。

*1)ImgTool(Ver.0.89)のImglib.dllをIfoEdit.exeのあるフォルダにCopy→IfoEditのDiscImage機能が使用可能
*2)CやＤドライブの直下にVIDEO_TS」フォルダを作成